ビジネスカジュアルの実態と限界の考察

「全然、オフィスカジュアルでいいですよ」
ってずるくない?!…と常々思っています。
なんとなくの典型的イメージっていうのはありますよね。ブラウスにタイトスカートにカーディガン。それに横長サイフを抱えると丸の内OL出来上がり!っていう感じのを言いたいんだろうなとは思うんです。
でも正直毎日ブラウスとかアイロンが…クリーニング代が…。

新しい環境は腹の探り合い

rawpixel / Pixabay

大体新しい環境に行く時には受け入れ先と腹の探り合いになります。「服装は?」
「あ、普通で」「オフィスカジュアルという感じで」「あ、そうですね」という形式的なやりとりをした後、本格的に探りを入れるわけです。「パンツでもいいですよね」「そうですね。清潔感があれば」「じゃあ原色は避けた方が」「避けた方がいいですね」「Tシャツは」「ちょっと」「上にジャケットを羽織れば」「いいんじゃないですか?」最終目的はGパンの可否です。まぁオフィスカジュアルを謳ってGパンOKだった試しはないんですが。「Gパンは有り得ないですよね!」「有り得ませんね!」常識を疑われたくないので最初から否定で入りやはり否定される。想定内です。
ただ一度だけ「服装はなんでもいいですよ」「Gパンはダメですよね?」「……え?!ダメなんですかっ?!」という会社に当たった事はありますが。
そんな感じで会社側の提唱するオフィスカジュアルの限界を探っていくわけです。固い会社さんはやっぱりうるさい所もありますね。

「ネイルはストーンなどを使わなければ」(まぁ仕方ないっス)
「キャミソールは露出の高すぎるものは」(そこはオッケーっす)
「クロップドパンツ禁止」「なんですとー!?」
いやいや。クロップドパンツって厳密には色々と定義があるんでしょうが、なんとなく足首より上のパンツはクロップドパンツみたいなざっくりした認識があるじゃないですか。それを全否定。こればかりは無視させてもらいました。さすがにそこを潰されると手持ちの服の着回しが難しくなる。ていうか、クロップドはNGでスキニーにロンTは有りなんスか?衿ぐり広すぎて片方の肩出ちゃってますけどそれはオフィスカジュアルとしてオッケーなんですねっ?!…という会社もありました。
この「マイルールオフィスカジュアル」に想定外の対抗策を考え着いた一団を見ました。チャイハネです。いえチャイハネに限ってはいませんが所謂エスニック系のファッションで出勤してくるパートおばちゃん軍団。確かにエスニック系は良いとも悪いとも言われてなかったわ、と目からウロコでした。しかもエスニックなのは上半身だけ、下はちゃんとタイトスカートという隙の無さ。人生経験伊達に長くないのです。
更に反則技として全身ピンクハウスという荒業も見ました。それを見た時一瞬だけ「青春時代の思い出が押入れのなかにあるぞ…」と思ってしまいましたが、違う意味で着用は不可能でした。青春の一ページとして、もう開かずにおきたい…。

結局最初だけなんですよね

geralt / Pixabay

しかし結局、服装をあれこれ指図するのは最初に面談する担当者だけだったりしませんか?ネイルの件にしても、ちょっとした連休の後「やっべ。落とし忘れた」ってヒヤヒヤしていたら上司直々に「お、可愛いね」と声を掛けてきてホッとするやら気まずいやら。クロップドは女性の上司が「あー、涼しそうでいいねー。どこで買ったー?」でしたし。
服装規定は、言い方良くないですけど「一回ガツンとシメとくか」みたいなもんなのでしょうかね。悪い事とは思ってないですけど。そうやって模範のラインを示してくれた方が安心だし、そこから周囲に合わせて崩していけばいいので。
しかしそもそも「オフィスカジュアル」っていう言葉、いつから使われてるんでしょうね。確か昔は無かったですよね。「オフィス+カジュアル」で日本の造語には違いないと思うんですが、やっぱりズルくないですかね?「もう全然カジュアルでいいよ。自由でいいよ。普段の通りの君でいいんだよ。でもここオフィスだから。会社だから。そこんところはわかってるよね?何とは言わないけどわかってるよね?後は常識で判断してね。社会人なんだから。僕はああしろこうしろ言ってないからね。ホントに言ってないからね!」…みたいな逃げと押しつけが混然一体となった感じ…。
でも結局、その曖昧な感じにいつの間にか乗っかってしまってるんですよね。やっぱり私もジャパニーズのビジネスマンですわ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です